介護施設では、折に触れてメイクセラピーを行っていることがあります。
メイクセラピーは、メイクを通じて心をケアするセラピーです。
このようなセラピーを専門的に行うのが、メイクセラピストの仕事です。
メイクセラピストは、メイクや心理的なケアの知識を身につけたプロです。
実際のセラピーでは、メイクセラピストが介護施設を利用している高齢者などにメイクをおこないます。
セラピーの大きな目的は、メイクをしてキレイになった顔を本人に見てもらい、明るい気持ちになってもらうことです。
病気や障害などで沈みがちな心をケアし、再び元気を取り戻してもらうことを、セラピーでは目指します。
アイシャドウや口紅、ネイルなどを使ってメイクをすることで本人が明るくポジティブな気持ちになれれば、セラピーは半ば成功です。
メイクセラピストは、美容師やマッサージ師などのほかの職種のスタッフとチームでセラピーをするケースもあります。
こういったケースでは、美容師がヘアスタイルを担当し、マッサージ師がハンドやフェイスのマッサージを担当します。
充実した内容のセラピーの場合は、介護施設にいながらにして、美容院やエステサロンのようなサービスが受けられるケースも少なくありません。
メイクセラピストは、相手とのコミュニケーションも大切にします。
メイクの好みや希望する顔のイメージなどは、セラピストがとくに重要視している話題のひとつです。
高齢者から若いときの思い出話などを聞きながら、メイクを施すセラピストもいます。